水瓶座の悪戯

 

どれだけ、私の冗談の好きを本気にしてくれたの?

どれだけ、私の本気の好きを冗談にしてくれたの?

 

 

自分でさえ、冗談か本気かなんてわからなかった。

きっと冗談だと思ってずっとあなたを戸惑わせた。

 

今の状況であなたと会うとするならば、

きっと私たちの水瓶が私たちを隠してくれるこの時間だけ。

底のない水瓶のなかで、溺れるのが怖くて、世界で一番だと思っている自分の水瓶より魅力的だったらどうしようとか。壊されたらどうしようとか。強い私の心臓が唯一あなたを怖がっていた。

その反面、あなたが魅力的に思えて、自分と似ているところが素敵すぎて、あなたの心臓も手に入れたくなった。

 

過去の私たちはまだ未熟だったのね。

どうしてこんなに素敵になってしまったの。 

これが運命の定めなのね。

 

私達はお互いの今までを話し明かした。

大事なことはすべて隠したまま。

すべて知っているような、何もわからないような。

それでも全て心地よく心の中に入っていく。

なんの汚らわしさも、なんの矛盾もない、美しい言葉だけが聞こえてくる。

いつまでも話したかった。

キスで全てがわかるはずなのに、それができない私達には目を見つめて語り合うしかない。

嘘か本当かもわからないまま。

 

これから先はどうするの?

そんなことはわからない。

ずっとわからないから、世の中の女の子は付き合ったら結婚という言葉を口に出すけれど、

私にはそれができない。

自信を持ってあなたを愛していると口に出せない。

こんなに愛しているのに。

 

私を手に入れたいなら、不死の薔薇を持ってきなさい。 

くれぐれも溺れないようにね。